Dental Materials Journal
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歯牙の温度伝導率の一測定法
嶺崎 良人室屋 学東 隆治篠原 直幸自見 忠藤井 孝一井上 勝一郎
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1983 年 2 巻 2 号 p. 204-209,229

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抄録

歯科材料を用いて,修復を行なう場合,生活菌の温度伝導率を明らかにすることは,歯髄保護の立場から重要なことである。
物質の温度伝導率を求める方法はいくつかあるが,著者らは,オングストローム法を用いて,温度伝導率の既知な5種類の物質ならびにヒトの抜去象牙質について測定を行なった。
その結果,これまで報告されている値とほぼ一致した値が得られ,今回,用いた方法が,温度伝導率の測定法としては優れていることがわかった。更に,この方法では,口腔内で直接,物質の温度伝導率を決定できる可能性があることもわかった。

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© 日本歯科理工学会
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