2015 年 25 巻 p. 21-28
AO入試や推薦入試などを経て大学・短大に入学しようとする者を主な対象として,基礎的な能力を評価する試験についての検討を行った。既存の教科・科目の学科試験とは異なる観点から,新しい試験として「言語運用力」と「数理分析力」の試験問題を試作し,その評価のためのモニター調査を実施した。本稿では,2013年度に実施した「数理分析力」試験の調査について,その概要と試験の得点データの分析結果を報告する。分析の結果,今回調査対象とした集団に対しては,試作問題により上位群と下位群の識別がある程度できていること,大問間の相関はあまり高くはないこと,大問の出題内容や出題形式の違いによる特徴を抽出できる可能性のあることなどが示された。