2019 年 29 巻 p. 155-161
韓国では,教科学力による点数主義的評価から脱却するために入学査定官による多面的・総合的評価入試を導入した。その入学査定官は担当の入試関連業務の中で高い業務能力が求められている。本研究では,その能力を開発する仕組みを調査し,我が国のアドミッション専門人材養成や能力開発の意義について考察した。調査より,韓国では入学査定官の専門性開発が入学査定官制発足当初から重要視されていたことと,養成および育成の機関による教育訓練プログラムを充実化し,さらに大学内において組織人材管理の仕組みが存在していることが判明した。それらから今後の日本における教育・入試改革の質向上を推進するためにも入試専門家養成や彼らの能力開発の機会創出および技能・キャリアに応じた組織管理体制の構築・維持方策が必要だと考察した。