抄録
本研究ではグロースキャビネットにおける温度系の電算機制御の特性解明が, シミュレーションにより行われた.すなわち, グロースキャビネットの温度系のモデル化が行われ, アナログコンピュータでシミュレーションされ, サンプリソグPID制御がディジタルコンピュータでシミュレーションされ, K, TI, TDの各種特性がτをパラメータとして求められた.
1) Kの値は, 操作能力Pとτとの関連で定められるべきであり, 定常, 過渡による特性の差も考慮した電算機制御が行われるべきである.
2) TIの値は, 定常で小さく, 過渡では大きい方が効果的である.
3) TDの値は, 定常, 過渡とも小さい方がよい.
4) τは小さい方が制御系の安定性がよいが, K, TI, TDを特性曲線からうまく選ぶとτ=20secとしても系の安定性は失われない.
5) 検出器の時定数は, PとKとの関連で検討されるべきである.