生物環境調節
Online ISSN : 2185-1018
Print ISSN : 0582-4087
ISSN-L : 0582-4087
ナスの開花・結実に関する研究 (第4報)
苗の生育ならびに花芽形成に対する日長と光の強さの影響
斎藤 隆
著者情報
ジャーナル フリー

1975 年 13 巻 4 号 p. 141-150

詳細
抄録
ナスの生育ならびに花芽形成に対する幼苗期の光の影響について調査した.
1) 日長を4, 6, 8, 10, 12および14~16 (4~6月の自然日長) 時間とし, 自然光のみを用いて日長処理を行なった場合, 日長の長いほど苗の生育は旺盛となり, 花芽形成が促進された.
2) 日長を4, 8, 12, 16, 20および24時間とし, 8時間以上の照明を弱光で補光した場合, 苗の生育は日長の長いほどある程度旺盛となったが, 花芽形成は8時間以上の日長ではほとんど変らなかった.
3) 毎日の光照射開始期を午前6時, 8時および10時とし, それぞれ8時間自然光に照射した場合, 光照射開始期が遅くなると苗の生育は抑えられ, 花芽形成が遅れた.
4) 遮光処理によって光の強さを種々の程度に制限した下で育苗した場合, 光の強さが弱くなるに伴って苗の生育は抑えられ, 花芽形成が遅れた.
5) ナスの花芽形成に対する光の影響について, 日長, 1日の光照射開始期および光の強さの影響を通してみると, ある程度長く光をうけること, 早朝から光をうけること, 強い光をうけることが花芽形成に都合がよく, ナスの花芽形成に対する光の影響は主として光合成を通して関与しているものと考えられる.
著者関連情報
© 日本生物環境工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top