抄録
植物・水系のシステム同定をスペクトル解析で検討した.入力としては光や相対湿度を, 出力としては葉温や茎内水分をとり, それら入出力の対応関係は周波数領域では周波数応答関数で, また時間領域では重み関数で計算から求められた.さらに, この方法を検定するため, 葉温と茎内水分の応答を重み関数と光入力とのゴンボリューション積分から計算し求めた.とくに葉温では, 上記の同定法で求めた応答と実測とがきわめて傾向が似ていた.この事実からみると, 水欠乏や光合成の最適制御は葉温をモニターすることにより実現可能であろう.