生物環境調節
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ホオジロの一種Crested Buntingにみられる生殖腺と体重に対する光の影響
テワリー P. D.クマール ヴィノド
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1983 年 21 巻 1 号 p. 7-10

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抄録
ホオジロの一種Crested Buntingを短日8L: 16D, 長日15L: 9D, 常明LLの光環境のもとに, 60日, 85日, 105日間飼育して生殖腺と体重の変化について観察した結果, 精巣の発育は15L, LLの個体にみられたが, 8Lの個体にはみられなかった.しかし, LLの環境では75日後に急速に光不感応現象が現れて精巣の退縮がみられた.しかるに, 体重の変化は実験の開始時と終了時においてほとんどみられなかったことから, このトリは自然環境において季節的光環境に反応し, 繁殖期の後に光不感応期をもつ種類であることが判明した.
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© 日本生物環境工学会
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