生物環境調節
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ナス科果菜の比較生理生態的研究 (第2報) 培養液濃度が養水分吸収に及ぼす影響
加藤 徹鐘 鈴鋒
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1987 年 25 巻 2 号 p. 47-55

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抄録
培養液濃度がナス科果菜の養水分吸収に及ぼす影響の差異を明らかにするためにガラス室で水耕でトマト, ナス, ピーマンを栽培した.
トマトの乾物重は著しく多く, 次いでナス, ピーマンの順に少なくなっているが, 各作物とも培養液濃度の高まりとともに生育が抑制された.葉面積当り時間当りの吸水量はピーマンが多く, トマト, ナスは変らなかった.培養液濃度の高まりで吸水が低下したが, 作物間では著しい差異が見られなかった.しかしトマトは葉面積が多いために総吸水量では他より著しく多かった.
培養液濃度の増加で各作物とも窒素, リン, カリ, 鉄, マンガンおよび銅の体内含有率は増加したが, カルシウムとマグネシウムは逆に減少した.ピーマンでは窒素とカリ含有率が各部位ともトマト, ナスより高かったが, カルシウムは逆に低かった.各部位についてトマトでは鉄が, ナスではマンガンが, ピーマンでは銅が高い傾向が見られた.株当りの養分吸収量は生育に応じてトマトが多く, 次いでナス, ピーマンの順であった.
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