生物環境調節
Online ISSN : 2185-1018
Print ISSN : 0582-4087
ISSN-L : 0582-4087
ナス科果菜の比較生理生態的研究 (第5報) 生育, 早期収量ならびに根系発育に及ぼす施肥量の影響
鐘 鈴鋒加藤 徹
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 25 巻 4 号 p. 153-157

詳細
抄録
本圃において基肥量をかえ, 少肥区 (三要素各2kg/a) , 中肥区 (各4kg/a) ならびに多肥区 (各6kg/a) の3処理区を設けてトマト, ナス, ピーマンをそれぞれ栽培した.
1) 各作物とも施肥量が多いほど生体重が著しく増加した.トマト, ナスとも中肥区で収量が最も多いのに対し, ピーマンは多肥区で収量が多い傾向がみられた.トマトはナス, ピーマンに比べて果実負担率が著しく高いため根の生育が著しく抑制され, 弱りやすいようであった.
2) 各作物ともに収量は株元の直径1mm以上の太根根数に非常に影響されている.すなわち太根根数の多い株は収量が多く, 逆に太根根数の少ない株は収量が少なかった.ナスは太根根数が他作物より多い傾向がみられた.根系分布の広さおよび深さは株の太根根数に対応していた.
3) 根の窒素含有率は各作物とも基肥量の増加によって高められた.炭水化物含有率は太根根数に応じて, トマト, ナスでは中肥区で, ピーマンは多肥区で多くなっていた.とくにナスはトマト, ピーマンに比べて澱分含有率が高い傾向がみられた.
著者関連情報
© 日本生物環境工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top