抄録
静止画像伝送を農業分野に導入することにより, 生産管理労力の軽減, 生産技術の向上, 出荷調整などの利点がもたらされ, さらにコンピュータ技術と結合することにより, 農業生産の過程で遠隔地から送られてくる映像・文字情報などの多様な情報をもとにして, 栽培管理・技術指導を行い, 作物の状態の自動診断・自動制御などを行うための総合的なエキスパートシステムを発展させうる可能性を有していると思われる.このような領域の研究は緒についたばかりであるのが現状である.本研究では, 静止画伝送装置により一般加入電話回線を通じて定期的に送信された植物画像を, コンピュータを用いて解析するためのシステムを構築し, 簡単な画像処理を行うことにより, 生長解析の可能性を検討した.短期間の栽培実験による伝送静止画像であったが, その可能性が確かめられたと思われる.
本稿をまとめるにさいし, ご指導協力を賜りました本学厚木中央農場の米安晟教授をはじめ, 施設野菜部の諸先生に感謝の意を表します.