抄録
α-naphthaleneacetic acid (NAA) と6-benzylaminopurine (BA) をさまざまな濃度で組合せた寒天および液体MS基本培地で, コウライシバの茎頂を増殖培養させた.寒天培地ではNAA0.5μM, BA5.0μMの組合せで, 液体培地ではNAA0.05μM, BA0.5, μMの組合せでもっとも増殖した.ホフク茎は液体培地では形成されたが, 寒天培地では形成されなかった.液体培地は寒天培地よりも多芽体, ホフク茎, 根の形成率が高いことから, 増殖の目的のためにはすぐれていた.