抄録
閉鎖生態系生命維持システム (CELSS) において, 藍藻類のSpirulina platensisを利用した酸素再生システムを構築するための基礎研究として, 培養槽内部の光条件がSpirulinaのクロロフィル含有量, 光合成特性におよぼす影響を明らかにするための実験を行った.3段階の異なる細胞密度でそれぞれ5日間培養したSpirulinaを対象に, 異なる光強度下での光合成速度とクロロフィル含有量を測定した.結果を比較したところ, 細胞密度が低く, 培養槽内部で全体的に光強度が強くなる条件で培養したSpirulinaほどクロロフィル含有量が少なくなり, 同一光強度における光合成速度が低くなることが明らかとなった.光強度と光合成速度の関係は, クロロフィル含有量によって変化するものと考えられ, 単位クロロフィル重量あたりで比較すると, それぞれのSpirulinaの光一光合成曲線は一致した.Spirulinaは培養時の光条件によって, 光合成特性が変化することが明らかとなった.