生物環境調節
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ペチュニアの花色パタンにおよぼす光の強さならびに温度の影響
高野 泰吉吉川 文夫志佐 誠
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1971 年 8 巻 2 号 p. 126-129

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抄録
ペチュニアの花色パタンの発現は品種系統の間で著しい差異がある.
花色パタンの変異幅の広いスターダスト (青系統) が選抜され, 挿木によって増殖し, 実験材料に供した.
比較的低温の季節には, 多くの花冠はストライプ咲きとなり, あるものは白色花となった.高温の季節には, 多くの花冠はスター咲きあるいは全有色となった.
ファイトトロン内の恒温25℃下では, 多くの花冠はスター咲きあるいは全有色となった.他方18℃下では多くのものはストライプ咲きの花冠を発現した.遮光によるやや弱光の下では, スター咲きあるいは全有色の花冠を増加したが, 自然光ではこれらの花色パタンを示す花冠は減少した.これらのことから, 花色パタンの発現に対する温度ならびに光の強さの主効果は明らかであると考えられた.さらにこれら二要因間の交互作用効果も著しい.たとえば, 25℃と弱光の組合わせ条件下では約78%の花冠がふいりを示さなかった.
上述のことから, 花色パタンの変動に対する気象条件の要求はアントサィアニン形成に対する条件要求とは別であると推測される.
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© 日本生物環境工学会
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