応用生態工学
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魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業の現状と課題
森川 一郎
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2000 年 3 巻 2 号 p. 193-198

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抄録
1991年から始められた,「魚がのぼりやすい川づくりモデル事業」により,堰等の河川横断施設による魚類の遡上阻害が順次改善されてきているとともに,モデル河川以外においても改善が進められようとしている.しかし,迷入対策,ハイダムへの対応,各形式の評価等,研究・技術開発の必要な課題も多く,発展途上の技術でもあるため,現場への技術の普及も未だ十分ではない.また遡上効果の確認手法についても体系化にいたっていないなど種々の課題を有している.
今後の事業の推進に当たっては,モデル河川における経験・知識の普及を図るとともに,さらなる調査検討を行い,現場における柔軟な対応・工夫を支援していくことが不可欠である.
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