2022 年 51 巻 2 号 p. 42-50
産業革命期の都市居住の劣悪な衛生状態を改良した第一段階,大都市が成長し車に依存した都市開発のもたらす陰に対処して人間らしいまちを求めた第二段階を受け,気候行動を伴う「第三段階」の持続可能なまちづくりを展望した。 2050 年に向けカーボンニュートラルのまちづくりの試みを紹介し,CNCA 等の先進国中心のネットワークの都市の取り組みとともに,環境市民団体の取り組みに注目している。地球規模の制約を意識し,誰一人取り残さないグローバルな人間福祉をめざす都市づくりへの学術界,特に若手研究者の取り組みを励ましている。エネルギ資源の依存が平和構築の障害であることから,グリーン化を加速し,人間安全保障や緊急支援との両立を図ることに言及した。