2022 年 51 巻 3 号 p. 22-27
本稿は,サステイナビリティ研究と人口減少という新しい社会フェーズとの関係性について考察することを目的とする。人口減少は,これまでサステイナビリティが論じられるときの背景となってきた世界人口の増大とそれに伴う環境負荷の拡大という点について,異なる前提条件を示す。 このとき,私たちは「何をサステイナブルにするのか」というサステイナビリティ研究の中心にある問いに対してどのように答えるのか。具体的な人口減少の経験として,秋田県南秋田郡五城目町の地域づくりの事例を紹介したうえで,人口減少時代の到来によって,サステイナビリティ研究のなかでどのような新しい視座を提示されうるのかを検討する。