Experimental Animals
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アロキサン誘発糖尿病高発症系 (ALS) および低発症系 (ALR) マウスの遺伝的プロファイル
関口 冨士男石橋 光太郎加藤 秀樹河本 泰生猪 貴義
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1990 年 39 巻 2 号 p. 269-272

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抄録
Crj: CD-1 (ICR) マウスを基礎集団に用い, アロキサン (雄: 45mg/kg, 雌: 47mg/kg) 投与により誘発糖尿病高発症と低発症に淘汰選抜しながら近親交配でF20まで継代し, 近交系を作出した。近交系化されたアロキサン誘発糖尿発症系マウス (ALS) および低発症系マウス (ALR) の2系統について遺伝的背景を明らかにする目的で, 生化学的標識遺伝子および免疫学的標識遺伝子の検索を行った。1) 生化学的標識遺伝子19座位, 免疫学的標識遺伝子11座位を検索した結果, 両系統ともすべての遺伝子が同一系統内では変異がなく, しかもホモ型を示していたので近交系は達成できているものと思われる。2) 両系統間では生化学的標識遺伝子2座位, 免疫学的標識遺伝子5座位が異なっていた。3) ALSおよびALR系とも, 新たなICR系の近交系と考えられる。4) 今回の結果から両系統間は標識遺伝子が7つの座位で異なっていることがわかったが, これらの遺伝子がアロキサンに対する感受性の差異に関与しているかどうかは明らかでない。
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© 社団法人日本実験動物学会
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