ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
最前線
新たな抗がん剤創薬標的としての低分子量Gタンパク質Arf6
本宮 綱記金保 安則
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 51 巻 4 号 p. 310-314

詳細
抄録

ADP-ribosylation factor6(Arf6)は,主に細胞内小胞輸送や細胞膜ダイナミクスを制御する低分子量Gタンパク質である.現在までにArf6の機能解析は精力的に展開されてきており,近年ではその個体レベルでの生理機能と疾患との関わりが徐々に明らかになってきた.本稿では,Arf6を介したシグナル伝達機構を概説し,最近になって明らかになってきた腫瘍血管新生におけるArf6の役割と創薬標的としての可能性について論じたい.

著者関連情報
© 2015 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top