抄録
非がん・高齢者疾患のエンド・オブ・ライフケアにおける意思決定支援、その中核となる考え方にアドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning:ACP)がある。ACPは、“あらかじめ前もって、人生の最終段階に向けて、本人にとって大切な事柄や譲れない事柄、気がかりな事柄について、時には生命維持治療の選択や、自分の最期を委ねたい代理決定者の選択、療養・最期の場所の選択について話し合い、その内容を周囲の誰かに伝える、そのプロセス”を指している。本稿では、ACPのプロセスの中で表明された患者の思いをどのように酌み繋いでいくかについて、ACPを踏まえた意思決定支援の3本の柱、教育プログラムとしてのACPトレーニングパッケージ、酌みとられた患者の意思を、地域で繋ぐための多職種協働をテーマに論じる。ACPは地域包括ケアの土台になる。