ファルマシア
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ソラマメスプラウトの時代到来!? 機能性野菜の神髄
加治屋 勝子
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2017 年 53 巻 2 号 p. 172

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抄録

ソラマメ(Vicia fava L.)は世界中で食べられているマメ科の植物で,出荷量全国1位は鹿児島県である.味が濃くて,実もほっこり.塩茹でしただけのものでも,食卓に出すと立派な一品となってくれる.ソラマメは一般的に種子を食するが,近年,スプラウトも食用として販売されている.スプラウトとは,発芽直後の新芽のことで,発芽して成長を始めると,種子にはなかった成分を合成する.いくつかの種のスプラウトは,種子と比較してビタミンやポリフェノールなどが豊富であり,抗酸化活性や抗腫瘍作用が報告されている.本稿では,これからの食卓を彩る野菜となるであろう「ソラマメスプラウト」の成分組成や機能性を解析したOkumuraらの報告を紹介する.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Zhang Y. et al., Proc. Natl. Acad. Sci., 89, 2399-2403 (1992).
2) Fahey J. W., Talaly P., Food Chem. Toxicol., 37, 973-979 (1999).
3) Okumura K. et al., J. Food Sci., 81, 1394-1398 (2016).
4) パーキンソニズム治療剤, 日本標準商品分類番号871169, 2013年8月改訂 (第14版).
5) Apaydin H. et al., Mov. Disord., 15, 164-166 (2000).

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© 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
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