ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
最前線
脳疾患におけるエクソソームを介した臓器間連関
濵﨑 祐斗杉浦 圭星野 歩子
著者情報
ジャーナル フリー
電子付録

2022 年 58 巻 9 号 p. 862-867

詳細
抄録
エクソソームとは,全ての細胞から産生される,直径 30~150 nmの脂質二重膜を持つ小胞であり,細胞間コミュニケーションツールとして働いていると言われている。近年,がんなどの疾患において,エクソソームの疾患促進的機能分子としての働きについて研究が進められている。本稿では特に脳に着目し,他臓器と脳との間の臓器連関を担うエクソソームに含まれるタンパク質や核酸が,脳内にどのような影響を与えうるのか,また脳内局所におけるエクソソームを介した細胞間コミュニケーションについても紹介する。
著者関連情報
© 2022 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top