食品・臨床栄養
Online ISSN : 2187-3259
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原料米の違いが発酵法によるエチル-α-D-グルコシドの生成効率に与える影響
坊垣 隆之相良 純一尾関 健二
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2016 年 e2016 巻 p. 13-20

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抄録

原料米としてうるち米(アミロース 20%前後とアミロペクチン 80%前 後)ともち米(アミロペクチン 100%)を用いてエチル-α-D-グルコシド(以 下 α-EG)の生成効率を比較すると、清酒発酵(15℃、20 日間)では 1.3 倍、みりん発酵(30℃、20 日間)では 1.8 倍もち米の方が生成効率が高く なった。α-1,4 結合のマルトースもしくは α-1,6 結合のイソマルトースから の α-EG 生成効率(50℃、2 日間)はマルトースの方が 1.2 倍高くなった。 発酵法による α-EG の生成には原料米のデンプン質の糊化やアミラーゼ系 酵素の作用機構の影響があると考えられた。

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© 2016 日本生物高分子学会
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