抄録
森林総合研究所では、1985年度から2013年度に西日本 (中国、近畿、北陸) と東日本 (東北) で捕獲されたツキノワグマUrsus thibetanus の頭部を1495個体分収集した。その内、696個体分の西日本産頭骨標本を関西支所に、559 個体分の東日本産頭骨を東北支所に保存している。京都産の240個体分は京都大学総合博物館に寄贈した。これらは、主に森林総合研究所の研究者によって活用され、保全遺伝学的研究、個体群管理学的研究、形態学的研究などで成果を生み出してきた。そこで、さらに標本の利用促進を図ることを目的に、本リストを作成した。記載項目は、標本番号、捕獲年月、捕獲場所、性別、年齢階級、体重、頭胴長である。