森林総合研究所研究報告
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木材-プラスチック複合材(混練型WPC)の耐候性に及ぼす木粉含有率と表層研削の影響
小林 正彦 片岡 厚石川 敦子松永 正弘神林 徹木口 実
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2017 年 16 巻 1 号 p. 1-12

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抄録
木材-プラスチック複合材(混練型WPC)(以下、WPCと略す)は、耐水性や耐朽性が比較的高いことから主にデッキ材等のエクステリア材料として利用されているが、長期間屋外で使用する間の変色や、デッキ材表面に粉がふくチョーキング現象の発生といった耐候性に関する問題への対策が求められている。そこで、WPCの屋外利用における変色とチョーキングの発生に及ぼす表面処理やWPC中の木粉の質量割合(木粉含有率)の影響を検討することを目的として、木粉含有率の異なる試験体を製造し、木質感を得るために表層を研削処理したものとそうでないもののそれぞれについて、6か月間の屋外暴露試験を行った。その結果、変色に関しては、表層未研削のWPCにおける色差(変色の大きさ)の値が研削した場合と比較して大きいこと、その変色傾向が、木粉含有率30%を境にして大きく異なることが明らかになった。また、チョーキングに関しては、表層研削のWPCにおける発生度合が、未研削のWPCと比較して高いこと、また木粉含有率を高くするに従い、チョーキング発生度合が高くなることが明らかになった。以上の結果から、屋外で使用されたWPC表層の劣化挙動とそれに及ぼす木粉含有率、および表面処理の影響を考察するとともに、表層劣化のモデルを提案した。
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