森林総合研究所研究報告
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日本の山菜10種、11部位のセシウム137の食品加工係数と食品加工残存係数:長期保存のためのレシピが放射性セシウム量を最も減らした
清野 嘉之 赤間 亮夫
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2019 年 18 巻 4 号 p. 369-380

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抄録
137Cs量に及ぼす調理影響の解明を目的に2011年福島第一原発事故で被ばくした土地の山菜10種11部位 [スギナ胞子茎 (ツクシ)、フキの花蕾 (フキノトウ) と葉柄、イタドリ、ウド、モミジガサ、ハンゴンソウ、ワラビ、ゼンマイ、コシアブラ、タラノキの新芽] を調理した。湯浸しはイタドリの137Cs量を減らし [食品加工残存係数Fr (調理後/調理前検体137Cs量比) が0.14 ± 0.11 (平均値と標準偏差)]、塩茹ではフキノトウ、ウド、モミジガサ、コシアブラ、タラノキの137Cs量を減らした (Fr の範囲 0.41 ± 0.14~0.99 ± 0.09)。重曹によるあく抜きはワラビ (Fr = 0.089)、ゼンマイ (Fr = 0.32 ± 0.04) の137Cs量を減らし、ゼンマイの長期保存のための乾燥重曹あく抜きはゼンマイの137Cs量を著しく減らした (Fr = 0.009 ± 0.012)。塩漬け–塩抜きもワラビ、ゼンマイ、コシアブラの137Cs量を著しく減らした (Fr の範囲 0.016 ± 0.015~0.041 ± 0.012)。しかし、ハンゴンソウでは効果が小さかった (Fr = 0.24 ± 0.15)。食用に不適な部位の除去と天ぷらに特段の137Cs削減効果はなかった。削減効果は長期保存調理法である乾燥重曹あく抜きと塩漬け–塩抜きが最大であった。
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© 2019 森林総合研究所
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