森林総合研究所研究報告
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林試の森公園(東京都)におけるチョウ類相の変遷
井上 大成
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2020 年 19 巻 3 号 p. 245-260

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抄録
東京都にある林試の森公園(農林省林業試験場跡地)における現在のチョウ類相を把握するために、2010年から2019年まで203日間の野外調査を行い、40種のチョウを記録した。その内訳は、アゲハチョウ科8種、シロチョウ科5種、シジミチョウ科9種、タテハチョウ科15種、セセリチョウ科3種であった。田中(1988)の基準に基づいて分類したところ、森林性種は25種(62.5%)、草原性種は15種(37.5%)であった。巣瀬の環境指数(EI)の値は74で、「農村・人里」にあたる「中自然」と評価された。記録種の地理的分布型の構成比を日本全体と比較すると、ヒマラヤ型(15.0%)が占める割合が高く、シベリア型(15.0%)やウスリー型(5.0%)の種が占める割合が低かった。ウラナミアカシジミやミズイロオナガシジミなどの森林性、1化性、卵越冬、中華型分布という特徴を持つ種が、1970年代に同公園でとられたデータ(農林省林業試験場 1975)と比べて減少していた。
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