抄録
既存ビルのリニューアルが、新築工事の減少や、資源保護の観点から注目を浴びている。総論や、各論の改修手法や技術については数多くの発表がなされている。しかし、個別の企業や組織の維持保全担当者が、どのような考え方や工夫をして実際の業務を行っているかは、語られることが少ない。いくら優れた研究があっても、それが実践の場で、現実の作業に置き換えられなければ、あまり社会的価値はない。研究対象や論文にはなりづらい分野ではあるが、あえて、デベロッパーの改修部門がどのような考え方をもっているか紹介し参考にしていただきたい。今後、似た観点の発表が多くなり、改修の方法論について具体的な意見交換が行われることを期待したい。