抄録
新築住宅に関して、初濃度が上昇するのがよく知られている。揮発性有機化合物の発生は,内装工事の開始より急激に多くなり,ほとんどの建物の場合,そのままの状態で完成を迎えるため,濃度が減少しないままである.本研究は,内装工事完了から完成時に換気を常時行った場合に,揮発性有機化合物の濃度が減衰するかを把握すると共に,換気の有効性について述べる.養生方法は,換気口のみを開けた場合,レンジフードの換気扇を運転した場合,空気清浄機を運転した場合の3種類の方法について行った.測定は,居間と寝室について行った.濃度測定は,換気を開始してから一ヶ月間の減衰を把握した.実験結果は,空気清浄機を運転した場合は初期段階から濃度が減少した.密閉の場合は,逆に濃度が上昇するケースが見られた.