抄録
既報の工場形成FRPパネルによる屋根防水改修構法の断熱性を実験および伝熱計算によって検討した。一般的なアスファルト防水露出工法と上記のFRPパネルを用いる屋上防水工法の屋根における断熱性能の違いを熱貫流率による熱損失の関係から比較し、両者の消費エネルギーを算出した。その結果、後者のFRPパネル防水工法の熱貫流率は、アスファルト防水工法と比較して1⁄4となり、消費エネルギーは55%の削減が可能となる。実建物の屋根に施工して各部位の温度を実測した結果、一般的なアスファルト防水工法と比較して、熱抵抗が約4倍になることを把握した。また、内断熱構法と比較すると外断熱構法は等価エネルギーを40%程度に抑制でき、省エネルギー効果が大きいと判断できる。