抄録
耐久性や意匠性の観点から近年多用されている仕上材料に石材があげられる。しかし、石材について視覚的特徴に関する研究が少ないため、本研究では石材仕上表面の視覚的評価に影響を及ぼす要因の分析データを蓄積することを目的に検討を行っている。特に人間の視覚的評価に影響を及ぼす要因として観察条件があり、そのうち大きな影響を及ぼす照明に着目して、種類と表面仕上げの異なる砂岩を用いて、照射角度を変化させた際の印象の違いを検討した。検討の結果、陰影の影響が大きいと考えられる凹凸感などに関しては、照明照射角度との対応が見られ心地よさなどについては照射角度との明確な関係は見られず、砂岩種類や表面形状の影響も見られた。