抄録
せっこうボード素地へのEP塗りと鉄鋼面素地へのOP塗りについて、実験を行い、塗付け量を測定した。その結果は以下のようにまとめられる。(1)EP塗りでは、淡彩色と濃彩色で塗付け量に差異が認められた。すなわち、淡彩色では標仕やJASS18に規定される塗付け量を20%程度オーバーした。一方、濃彩色では標仕やJASS18に規定されている塗付け量とほぼ同一であった。(2)OP塗りでは標仕やJASS18に規定されている塗付け量や膜厚と比較して小さい値となった。この結果は、標仕やJASS18の規定量を準備した場合に、結果的にOPの残存が多くなることを意味している。