抄録
本報では、二層分離形複合樹脂粉体塗料の信号機枠材に対する適用性評価として、現在採用されている色調に調色した塗料を作製して、促進耐候性試験と沖縄県での屋外暴露試験による評価および評価対象塗料を塗装した信号機枠材を千葉県内に設置して、12ヶ月間経過した後に評価した結果を検討している。本報の結果から、以下のようなことがいえる。(1)評価対象とした二層分離形複合樹脂粉体塗料は、6000時間までのSWOM試験や沖縄県における18ヶ月までの屋外暴露試験において、イソシアネート硬化形ポリエステル粉体塗料を上回る高い光沢保持率を示している。(2)二層分離形複合樹脂粉体塗料を塗装した信号機枠材は、12ヶ月を経過した段階では、高い光沢保持率を保持して、色差も小さい結果となっている。一方、イソシアネート硬化形ポリエステル粉体塗料は、銚子市に設置された信号機枠材において、光沢保持率が低下して、色差が上昇している。今後も、千葉県内に設置された信号機による評価を継続して、二層分離形複合樹脂粉体塗料の適用性を評価していく。