1984 年 25 巻 2 号 p. 57-63
教育現場に普及しつつあるパソコンを用い,地域の特性を図形化することを地学領域で試みた。人類との関りが密接な宮崎市の沖積世平野を題材としてとりあげ,都市化でその全体像の把握がむづかしくなっているので,いくつかの地形を図形化した。生徒が教師と一緒に現地を視察できること,自然に対する人間の営みの歴史が推測・検証でき,教科書の記述がその地域で体験できることを主眼としている。筆者等の開発したプログラムで各地域の教材作成を行い,データ作りに生徒が参加できるプロセスの工夫を積極的に進めると教育効果が上ると思われる。