ソフトウェア工学の基礎ワークショップ論文集
Online ISSN : 2436-634X
第28回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2021)
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RPAにおける不具合発生要因の分類
新田 壮史中川 博之土屋 達弘
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p. 39-44

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抄録

RPA (Robotic Process Automation)とは,主にデスクトップ作業の自動化を目的とした技術である.人間の動作を模倣する Bot と呼ばれるプロセスを作成し,外部アプリケーションの GUI を対象に操作する.これにより,主に繰り返し作業の業務を自動化することが可能となる.しかし,実際の RPA の運用では,Bot に様々な不具合が発生する場合が少なくない.これらの不具合は従来のプログラムと異なる特性を持つと考えられる.そこで本研究では,RPA により作成された Bot の不具合に関するコードレビューを分類する.分類基準は不具合の内容と検出手段の 2つである.本分類結果により,RPA の Bot ではプロセスの待機時間の設定が重要であること,アクセス制限などの制約が不十分であること,コードが規則的でありキーワード,類似文検索で検出可能な不具合要因が多いことが分かった.

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