日本薬理学雑誌
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特集:GPCR研究の新しい流れ
ニューロペプチドWおよびニューロペプチドBの発見
森 正明
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キーワード: NPW, NPB, オーファンGPCR
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2007 年 130 巻 1 号 p. 23-28

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抄録

GPCRは生物現象のあらゆる場面で中心的な機能を有し,最も重要な創薬ターゲットの一つである.遺伝子情報の蓄積などによって新たに見いだされたオーファンGPCRは,未知なる生物現象の解明に繋がることが期待され,革新的な医薬創出のための新たなターゲットとしての魅力を有している.新規ペプチドであるニューロペプチドW(NPW)はオーファンGPCRであるGPR7およびGPR8の内在性リガンドとしてブタ視床下部から発見された.また,NPWのパラログペプチドであるニューロペプチドB(NPB)はデータベースサーチによってその前駆体タンパク質が見出され,やはりGPR7およびGPR8の内在性リガンドであることが確認された.NPWおよびNPBは中枢性に摂食やエネルギー代謝を調節するなど興味深い生理作用を示すことが明らかになっている.本稿では,主としてこれらの新規ペプチド発見の経緯について述べる.

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© 2007 公益社団法人 日本薬理学会
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