Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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臨床研究
20mm以上の大腸腺腫・早期癌に対する内視鏡治療の成績と手術を含めた治療手段の位置づけ
中島 光一宮﨑 信一青木 泰斗岡崎 靖史坂間 淳孝井上 雅仁久保嶋 麻里堀部 大輔角田 慎輔北林 宏之本島 柳司牧野 治文幸田 圭史落合 武徳神津 照雄
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2006 年 68 巻 2 号 p. 67-72

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抄録
 径20mm以上の大型腺腫および粘膜癌,粘膜下層微小浸潤癌に対する,内視鏡および手術による治療の位置づけを,当科の91例の治療成績から検討した。Ⅰp31例においては,全例EMR/polypectomyにより一括切除されており遺残再発もないため,ⅠpはEMR/polypectomyの適応と考える。Ⅰsp,Ⅰs,Ⅱa(LST)60例においては,EMRが43例に行われ36例が分割切除となり,うち7例に遺残再発が認められたが,いずれもm癌までの時期において根治的追加治療が行えていた。Ⅰsp,Ⅰs,Ⅱaは,分割切除となっても慎重なfollow-up検査が行えることを前提とすればEMRの適応としてよいが,遺残再発の問題を改善するために,今後ESDの適応を手技の習熟・進歩により拡大していくことが重要であると考えられる。ESDを行った3例を含めた内視鏡治療77例においては,重大な偶発症は認めなかった。一方手術は確実な治療法ではあるが,合併症の問題は腹腔鏡手術でも軽視できず,最初から手術適応とするのは,内視鏡治療が困難と判断される,全周に近い周在性をもつ症例や強い屈曲部に位置するような症例に限られるものと思われる。
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© 2006 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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