日本薬理学雑誌
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特集:新興ウイルス感染症の早期予防・治療を目指して~COVID-19対策から考える~
ヒトiPS細胞技術を活用したCOVID-19治療薬の開発
山田 茂諫田 泰成
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2022 年 157 巻 2 号 p. 124-127

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抄録

現在,世界では新型コロナウイルスSARS-CoV-2による感染症(COVID-19)が流行しており,患者および死亡者数の急激な増加が認められ,大きな社会問題となっている.さらに,様々な変異株が出現して感染状況に歯止めがかかっていない.COVID-19への早急な対策として,感染予防のためのワクチン開発や感染後の重症化を抑える治療薬の開発が挙げられる.治療薬の開発については緊急を要する案件であるため既存薬の中からCOVID-19に効果のあるものを探索する,いわゆるドラッグリポジショニングのアプローチが有用である.近年,ヒトiPS細胞由来分化細胞を用いた医薬品の有効性・安全性評価法が進展しており,SARS-CoV-2の感染モデルやCOVID-19治療薬の探索などにも広く活用されている.そこで本稿では,主にヒトiPS細胞技術を利用した観点からCOVID-19治療薬について概説したい.

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