日本薬理学雑誌
Online ISSN : 1347-8397
Print ISSN : 0015-5691
ISSN-L : 0015-5691
モルモット気管平滑筋のHistamine及びProstaglandin D2収縮に対する3,4-Diaminopyridineの影響
蘇木 宏之内田 康美東丸 貴信杉本 恒明
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 91 巻 2 号 p. 91-96

詳細
抄録
膜のK conductanceを低下させる3,4-diaminopyridine(DAP)のモルモット気管におけるhistamine,prostaglandin D2(PGD2)収縮に対する影響を検討した.DAP 5×10-4M及び10-3M DAP処置のhistamine収縮の閾値は有意に低下し,低用量のhistamineにより気管は著明に収縮した.このDAPによる気管histamine収縮の増感は,神経遮断薬のtetrodotoxin 3×10-7Mにより変化せず,Ca拮抗薬であるnifedipine 10-8Mにより有意に抑制された.一方,PGD2収縮はDAP処置により影響を受けなかった.以上のことより,DAPは気道histamine収縮を増感させ,それは神経系を介したものではなく,電位依存性のCaの細胞内流入を介して生ずることが明らかになった.さらに,histamineとPGD2は,DAP処置によりK conductanceが低下した条件下では,異なる作用態度を示すことが判明した.
著者関連情報
© 社団法人 日本薬理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top