抄録
消費者は,パッケージのどのような表現要素に注目しているのか,そして,注目度の高い表現要素の中に「味」を伝達する要素が入っているのか否か,について探索的に検討した.実験方法としては,32名 <有効データ数 >の大学生にチョコレートのパッケージを提示して,その視線を記録するアイトラッキング実験を行った.その結果,味のレーダーチャートへの注目度が高いことが認められた.また,被調査者によっては受賞マークを注目する傾向が認められた.この結果は,パッケージを制作する際に,どのような表現要素を用いるのが効果的であるかについて示唆を与えるものであろう.