抄録
症例は長期臥床の70歳男性.嘔吐後の発熱を主訴に紹介入院となる.精査にて肺炎の他,上腸間膜動脈症候群が認められ,絶食・胃管ドレナージ施行した.肺炎軽快後,胃管を十二指腸水平部へ進めて造影剤を注入したところ通過障害を認めた.栄養状態,嚥下機能低下を考慮し,一期的にJett PEGを施行,その後紹介元へ転院となった.Jett PEG後68日目胃瘻孔の発赤を主訴に当院へ紹介の際,75日目に透視下で造影剤注入を行ったところ,上腸間膜動脈症候群は軽快していたため胃瘻チューブに交換した.その後経過良好であった.上腸間膜動脈症候群を有する長期臥床患者において,同治療法は安全で有用なものであると思われた.