日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
十二指腸への広範な表層拡大進展と胆管, 膵管内進展を認めた乳頭部癌の1例
小倉 健有坂 好史増田 大介井元 章瀧井 道明林 道廣江頭 由太郎梅垣 英次樋口 和秀
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2012 年 54 巻 9 号 p. 3156-3164

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抄録
症例は50歳代男性.肝機能障害を指摘され,精査目的で入院.MDCTで胆管拡張があり,下部胆管末端部に造影効果を有する腫瘤が認められた.十二指腸内視鏡では,下行脚に全周性に結節顆粒状の褪色調粘膜が広範囲に認められた.主乳頭は病巣のほぼ中央に位置し生検で腺癌が検出された.PTCSでは乳頭部から胆管内腔にポリープ様に突出する隆起性病変が認められた.乳頭部癌の診断のもと膵頭十二指腸切除術を行い,病理学的には,下部胆管,膵管上皮および十二指腸へ広範に表層拡大進展し,乳頭共通管部のみで一部Oddi筋周囲へ浸潤した高分化型腺癌であった.稀な肉眼形態を呈した乳頭部癌の1例を経験したので報告する.
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© 2012 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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