日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
頸椎前方固定術に使用されたinterlocking plate が食道内へ穿通,脱落した1例
小池 祐太西川 秀司藤田 與茂遠藤 文菜中村 路夫工藤 俊彦永坂 敦樋口 晶文
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2014 年 56 巻 12 号 p. 3968-3972

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抄録
症例は75歳男性.平成5年12月,頸椎前方固定術,腓骨移植術が施行され,interlocking plate,wireで固定された.平成12年3月の上部消化管内視鏡検査ではinterlocking plateの一部が食道内へ穿通していたが,明らかな自覚症状はなく,経過観察されていた.平成23年3月,胸部レントゲン写真にてinterlocking plateが下部食道内へ脱落している所見が認められ,緊急内視鏡で合併症なくinterlocking plateを摘出し得た.interlocking plateが下部食道内へ脱落した機序は,緩みを生じたinterlocking plateによる圧迫で食道後壁の壊死,穿孔が緩徐に生じ,穿通部が肉芽組織に充填されたためと考えられた.interlocking plateが食道内に穿通,脱落した同様の症例報告はなく,貴重な症例と考えられたため報告する.
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© 2014 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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