日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
超音波内視鏡下経直腸的ドレナージが奏功した骨盤内膿瘍の1例
三長 孝輔岩上 裕吉山下 幸孝谷口 洋平幡丸 景一中谷 泰樹赤松 拓司瀬田 剛史浦井 俊二上野山 義人
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 56 巻 8 号 p. 2400-2406

詳細
抄録
症例は82歳女性.発熱,下腹部痛を主訴に当院救急外来を受診した.2カ月前に当院婦人科にて卵管卵巣膿瘍に対して両側付属器及び子宮摘出歴があった.腹部CT検査で膀胱直腸間に膿瘍形成があり,当科に加療依頼となった.膿瘍は遠位S状結腸~直腸と接していたため,超音波内視鏡下に膿瘍を直腸壁から19G EUS-FNA針で穿刺し外瘻チューブを留置した.翌日より解熱し,1週間後のCTで膿瘍の著明な縮小が得られ内瘻化した.内瘻ステントは2週間後に自然脱落したが1カ月後のCTで膿瘍は消失していた.骨盤内膿瘍のドレナージ法として本法は低侵襲に施行でき患者のQOLも維持されることから有用な治療選択肢となり得ると考えられたため報告する.
著者関連情報
© 2014 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top