われわれは通常の処置具では摘出不能の巨大柿胃石に対し,ガイドワイヤーを用いた自作砕石器による内視鏡的摘出法:ELG(Endoscopic Lithotripsy using a Guidewire)法を考案した.自作砕石器は2チャンネルスコープを用い,2本の高周波スネアのシースと胆道用ガイドワイヤーを通して作成した.2例の巨大柿胃石に対して使用し,多分割に分断しすべてを体外に回収しえた.ELG法は通常用いる内視鏡処置具で容易に作成可能,スネアサイズを自在に設定可能,スネアリングが容易,破砕力が強い,スネアリング後嵌頓する危険性がないなどのメリットがある.