日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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総説
Helicobacter pylori胃炎に関する京都国際コンセンサス会議
菅野 健太郎 秋山 純一三浦 総一郎
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2017 年 59 巻 1 号 p. 3-13

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抄録

胃炎の国際的分類はUpdated Sydney System(USS)ならびに,国際疾病分類(ICD-10)が知られているが,いずれも成因論的分類としては不十分であり,京都で行われたヘリコバクター・ピロリ胃炎に関する国際的コンセンサス会議において,成因に基づいた胃炎の分類案がコンセンサスを得た.しかしこの成因分類にはまだ改変,解決を要する多くの課題が残されている.胃炎の分類にはほかに内視鏡所見による分類や病理組織所見に基づく分類があるが,胃炎の体系的治療や予防を考えるうえでは成因分類は必須であり,将来胃炎の全体像を明らかにするためには,胃の組織構築,胃の細菌叢,免疫応答など基礎的研究の進歩と,臨床病態の一層の解明が必要である.

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© 2017 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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