日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
Ⅰs+Ⅱc様の形態を呈した十二指腸Brunner腺腫の1例
原 裕子 郷田 憲一土橋 昭番 大和樺 俊介炭山 和毅田尻 久雄廣岡 信一池上 雅博九嶋 亮治
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2017 年 59 巻 1 号 p. 41-47

詳細
抄録

症例は49歳男性.便潜血陽性のため上部消化管内視鏡検査を受けた際,十二指腸に15mm大の発赤調のドーム状隆起を伴うⅠs+Ⅱc様病変を認めた.EUSでは粘膜下層までに限局した病変で,内部に多数の無エコー域を伴っていた.しかし,鉗子触診で弾性軟を示し,NBI拡大観察で粘膜模様は保たれていた.当初SM深部浸潤癌を考えたが,粘膜癌・腺腫の可能性もあり,診断的治療目的にEMRを施行した.組織学的には,Brunner腺過形成を伴う高異型度腺腫であった.辺縁のinverted growthと中央腫瘍腺管の嚢胞状拡張により,Ⅰs+Ⅱc様を呈したと考えられた.十二指腸Ⅰs+Ⅱc様病変に遭遇した場合,NBIなど先進的modalityや鉗子触診を駆使しつつ,低侵襲治療を追求すべきと思われた.

著者関連情報
© 2017 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top