【背景・目的】大腸ポリープの内視鏡的切除後にクリップ縫縮を慣習的に行うことが多いが,その有無による後出血率,処置時間,コストについて検討した.【方法】2013年2月~2014年1月の内視鏡的切除後にクリップ縫縮を行った群174例332病変(Clip群),2014年2月~2015年1月のクリップ縫縮を行わなかった群210例434病変(Non-clip群)に対して患者背景(年齢/性別/基礎疾患/抗血栓薬内服の有無)や切除したポリープの背景(1人当たりの数/サイズ/部位/肉眼型/組織),後出血率,ポリープ1個の切除時間,Clip群で縫縮に必要としたクリップ数について検討した.【結果】背景に差はなく,後出血率はClip群1.7%,Non-clip群1.4%と差は認めず,切除時間はClip群257(91-1,789)秒,Non-clip群145(46-2,443)秒とNon-clip群で有意に短かった(p<0.01).縫縮に必要としたクリップ数は2(1-6)個で,コストは1,950円であった.【結論】切除後のクリップ縫縮は必ずしも必要ではなく,それに伴い処置時間の短縮化・コスト削減を図ることができる.