日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
肝前区域切除後の胆汁瘻内でのランデブー法により内瘻化しえた1例
今井 祐輔廣岡 昌史黒田 太良大野 芳敬小泉 光仁小泉 洋平熊木 天児藤山 泰二高田 泰次日浅 陽一
著者情報
キーワード: PTBD, ランデブー法, 胆汁瘻
ジャーナル 認証あり HTML

2018 年 60 巻 11 号 p. 2401-2406

詳細
抄録

症例は49歳,女性.直腸癌肝転移に対し前区域切除術を施行.術後後区域と総胆管の間に良性狭窄をきたし胆汁瘻も見られた.胆汁瘻の経皮的ドレナージで一旦は改善したものの再燃.後区域枝と総胆管のbridgingが必要と思われたため,内視鏡的胆管ステント留置術(EBS)を試みたが,後区域枝と総胆管は断裂し,断裂部位に胆汁瘻が形成されており,断裂部位より末梢側胆管へのガイドワイヤーの誘導は困難であった.そこで,後区域枝の胆管より経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)を行い,PTBDチューブよりガイドワイヤーを胆汁瘻内まで進め,経乳頭的に胆汁瘻まで挿入したスネアで把持し十二指腸内に誘導した.後日内瘻化に成功した.胆汁瘻を伴う肝外科手術後胆道合併症に対するEBSは技術的に困難な症例が多い.PTBDを併用した胆汁瘻内でのランデブー法によりガイドワイヤー操作が安定し内瘻化が可能であった.

著者関連情報
© 2018 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top