日本消化器内視鏡学会雑誌
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手技の解説
アカラシアの診断治療における食道内圧測定のコツと注意点
栗林 志行 保坂 浩子下山 康之河村 修草野 元康浦岡 俊夫
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2018 年 60 巻 5 号 p. 1095-1106

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抄録

High resolution esophageal manometry (HREM)はカテーテルに1cm間隔でsolid state sensorを配置した内圧測定法である.HREMを用いたシカゴ分類では食道運動障害が体系的に分類され,診断フローチャートに各パラメータの値を当てはめるだけで食道運動障害を診断できるようになった.食道アカラシアは嚥下時の食道胃接合部の弛緩不全と食道体部の蠕動運動の消失を特徴とする疾患であり,シカゴ分類では3つのタイプが提唱され,タイプにより治療反応性が異なることが報告されている.なお,HREMでは使用する機器により基準値が異なることが知られており,注意が必要である.HREMは簡便であるが,測定された値のみを重視すると診断を見誤ることもあり,食道造影検査などの他の検査も併用して,総合的に診断することが重要である.

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© 2018 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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