2019 年 61 巻 3 号 p. 266-272
症例は好酸球性消化管障害に対しステロイド内服中の44歳男性.主訴は心窩部痛,水様性下痢,腰痛,胸部つかえ感.好酸球性食道炎に特徴的な内視鏡所見を呈し,膵炎と胃腸炎を合併していた.好酸球性消化管障害の増悪を疑い,ステロイドの静脈内投与で臨床所見は劇的に改善した.詳細な病歴聴取で,以前から非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs;NSAIDs)内服後に腹部症状を繰り返していたことが判明した.末梢血好酸球増多や多臓器に好酸球浸潤を来たしうるアスピリン不耐症は,好酸球性消化管障害を合併することがあることを認識すべきと考え報告する.